介護が必要になったら ~介護保険サービス~

男女の介護スタッフのイラスト 介護
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認知症や骨折などで日常生活に支障が出てしまった(祖)父母の生活支援に悩んだら、どうしますか?

介護保険サービスの利用を考えてみてください。

入院中の病院など、相談窓口があればいいのですが…。ひとりで考え込んだり、悩んだりしても、うまい解決策は、なかなか出ないと思います。かえって、どうしたらいいのか、なにをしたらいいのか、ふかい迷い道に、ますます踏み込んで行ってしまいかねません。

「介護保険」とういう言葉は知っていても、はじめて「介護」という「現実」に直面したら、多くの人が、どうしたらいいか分からない、と思います。

そんなとき、まずは、一人で悩まず相談 です。

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介護保険サービス利用の相談窓口

まずは、以下に連絡してみてください。

市区町村の担当課

お住まいの市区町村役場に連絡し「介護保険サービスの利用について相談したい」ことを伝えてください。長寿福祉課、高齢者福祉課、介護保険課などにつないでいただけると思います。担当課(部署)で、相談内容によって、適切な対応をしてくださいます。

地域包括支援センター

お住まいの市区町村の地域ごとに設置されています。地域の高齢者を支えるために、主に「介護予防ケアマネジメント」「総合相談」「包括的・継続的ケアマネジメント」「権利擁護」の業務を行っています。

社会福祉協議会

お住まいの市町村にある社会福祉協議会に連絡してください。市町村社会福祉協議会の主な業務は、住民の地域福祉活動に対する支援、ボランティア・市民活動の推進・支援、地域での生活支援に向けた相談・支援活動、情報提供や連絡調整、日常生活自立支援事業、介護サービスなどの多様な在宅福祉サービスの提供などです。

介護保険施設

近隣の介護保険施設(特別養護老人ホーム、老人保健施設など)。介護保険サービスを提供する事業所ですが、生活相談員が話をうかがい、相談内容によって、助言や提案、情報提供などが受けられます。

※ほかにもいろいろな相談窓口があると思いますが、まずは、上記の順に連絡していただければ、間違いないと思います※

 

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何を伝えたらいいのか

相談をスムーズに進めていくうえで、以下の事をメモしておいた方がよいです。

  1. 介護認定を受けているかいないか(認定を受けていれば「介護保険被保険者証」の介護度の欄に「要介護1」「要介護3」などの記載があります)
  2. いつから(「去年の8月ごろから」「1ヶ月くらい前から」とか、おおよそで大丈夫です)
  3. どんな状態か(「ご飯を食べてない」と繰り返し話す。ガスレンジの火の止め忘れが頻繫にある。水道の水を出しっぱなしにする。廊下のすみに排尿するなど、具体的に)
  4. どんなことに困っているのか(大声で怒鳴られる。夜うるさくて眠れない。家に一人にしておくのが心配で仕事にいけないなど、具体的に)
  5. どうしたいのか(施設を利用したい。安心して仕事に行きたい。ぐっすり眠りたい…など、具体的に)

        ⇩

例えば、こんな感じです。

『介護の認定は受けていません。2週間ほど前から、朝食を食べたばかりなのに、「まだご飯を食べていない」と訴えるようになりました。今さっき食べましたよ、と言っても、何度も何度も同じことを繰り返し言われ、家事が手につきません。落ち着いて家事ができるようにしたいです』

など。

相談は、介護保険サービス利用の第一歩です。

相談して現実を第3者に知ってもらうこと。まずは、これだけでも、心の負担が軽くなると思います。少しでも、明かりが見えた、と感じていただけるのではないでしょうか。