【年中行事】ひな祭り|起源と「ひな人形」について

随筆
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3月3日は「ひな祭り」。本来は「上巳の節句」というそうです。また今では「桃の節句」とも言われます。女の子がいらっしゃる家庭では「お雛さま」を飾ってお祝いをしたりするでしょう。ここでは、日本の年中行事の一つとしての「ひな祭り」について調べてみました。

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「ひな祭り」の起源

ひな祭りの起源は、諸説ありますが、大きく二つに分けることができます。

1)中国では、3月の上巳(じょうし、じょうみ)の日に水辺に集まり禊ぎ(みそぎ)をしていました。この文化が平安時代に日本に伝わり、紙で作った「人形(ひとがた)」に身のけがれを移し川や海に流して厄払いをするという日本古来の風習とが結びついたというものです。

2)平安貴族の子女が紙や布で作った小さい人形を使って遊んだという「ひいな遊び」です。
「ひいな」とは「小さい人形」のこと。「ひいな遊び」とは、人形に着物を着せたり、調度を整えたり飾ったりする遊びで、今で言う「おままごと」のようなものです。

「ひな祭り」は、1)と2)が結びついてできあがってきたということです。

上巳(じょうし、じょうみ)とは?
五節句の一つで陰暦3月の最初の巳(み)の日です。その後、ひな祭りは3月3日に定着しました。

 

 

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ひな人形|広がりと変遷、飾る意味

ひな人形は、紙ひいな、立ち雛、座り雛へと形を変えて、江戸時代になって工芸的にりっぱなものが作られるようになってきました。そして、江戸時代中期以降から明治・大正に入って一般に広がり、戦後の経済成長の下、国民全体が豊かになり、雛人形を飾る習慣がさらに拡大して現代に至っています。

また、江戸時代初期には男女一対だったものが、中期には段飾りが登場するなど、豪華さを競っていた様子がうかがえるということです。

現在のひな人形は、伝統的な「ひな人形」だけではなく、キャラクターものや現代風のヘアスタイルをしたものなども登場してきています。

 

姿は変わっても、ひな人形は、生まれてきた女の子の身代わりとして穢れや災いを人形に引き受けてもらい、健やかに成長し幸せになって欲しいという願いとお祝いの気持ちを込めて飾るという意味は変わらないと思います。

 

結び

古来の風習や遊びを起源とし数千年の歴史の流れのなかで現代に引き継がれてきた「ひな祭り」。

女の子の誕生を祝い、健やかな成長と幸せを願いながら、悠久のときを感じることも、また一興なことではないでしょうか。

 

【参考コンテンツ】
ひな祭りについて知っておきたい5つのこと
雛人形の歴史・文化

 

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